大阪松竹座「七月大歌舞伎」

片岡仁左衛門写真集
歌舞伎は2回目、道頓堀の松竹座も2回目、
しかもS席。先回は正月だったので着物姿
も多く華やかであったが今回は普通の感じ。
夜の部だったので、まずは踊りの「舌出三
番叟」、すみません途中で居眠りしてしま
いました。
次に「盟三五大切(かみかけてさんごたい
せつ)」、鶴屋南北の原作、忠臣蔵と四谷
怪談となんだろう、不破数右衛門が主役の
まるで史実と違う殺人の話なのでいいのか
というところだが江戸時代当時はこれで盛
り上がったのだろう。
主役は片岡仁左衛門市川染五郎、そう尾
上松也がよかった。なかなか暗い話で誰に
も感情移入できず、おいおいそれで最後は
討ち入りに参加するのか、ストーリは歌舞
伎も文楽もオペラもわりと簡単な話が多く
そこを突っ込むものではないのだろうな。
先回は「勧進帳」で様式美を感じたが、今
回は世話物というのか、それでも背景とか
見えの切り方とか形式美様式美も見られ、
これが歌舞伎なんだなあと理解。
ところでこの話は松本俊夫「修羅」という
1971年ATG映画で作られており、きっと
その数年後に名画座みたいなところで観た
記憶がある。あまりにおどろおどろしい暗
さに辟易した覚えはあるが、ストーリはな
にも覚えておらずそれがこの話だったか。