沢木耕太郎「sessions2 青春の言葉たち」

対談集2冊目。

ここではやはり長谷川和彦との対談だろう。

長谷川がホストで沢木がゲストだと書いて

あるので、長谷川がずばり沢木に質問する、

そこまで聞くかということ、進学、就職、

学生紛争体験等。

そして沢木の美学、倫理観、健全さがむき

だしになる。わたしがあるときから沢木の

文章の好みがずれてきた感覚はやはり沢木

がこだわるロマンにあるのだろう。

それにしても長谷川和彦室井滋が支えて

いるのか(内田裕也樹木希林が支えたの

と同じか)、最期にひとつ映画が撮れるの

か、「青春の殺人者」に度肝を抜かれたも

のとしてそっと願う。