ビル・ナイ「生きる LIVING」

2022年イギリス映画。

カズオ・イシグロが脚本を書いたことを

知っていたので、見たいと思っていてよ

うやく見ることができた。黒澤明「生き

る」はもう細部を覚えていない。

1953年のロンドン、まだ階級社会が

しっかりしていて、公務員も偉そうであ

る、スーツにハットの正装である。

ストーリーは同じ様であるが、同僚たち

の会話はわりと紳士的、いや映画すべて

が紳士的である。歌う曲もスコットラン

ド民謡である、切々と歌っていいじゃな

いか。すこしづつしか世の中よくはなら

ないがそれもいいじゃないか。

志村喬には哀感の夢があったが、ビル・

ナイはちょっと違うか乾いた諦観の夢

があった。