テレビで懐かしい映画を放送したので録画
して見た。1980年だから26才のときに映
画館で観た映画だ。フランソワ・トリュフ
ォーは最初に「アデルの恋の物語」を観て
しっくりこなかったが、「トリュフォーの
思春期」を観てなるほどなあと感心しそれ
からいくつか名画座で観ただろうか。
そしてはじめてロードショーで観たのがこ
の「終電車」だった。ドヌーヴもさること
ながらドパルデューの存在感に驚いた記憶
と占領されたパリの微妙な人間関係、やり
とりに感ずるものがあったが、再見してよ
り味わうものがあった。ラストの両脇に男
を従えるドヌーヴもいまならわかる。
トリュフォーは、それから2本の映画を撮
って早世してしまう、名作「アメリカの夜」
は結局名画座では観ることができなくて、
その後レンタルビデオが登場してようやく
見たのだった。