伊丹十三「タンポポ」再見

1984年監督デビューした「お葬式」

を、期待して映画館へ観に行った。ちょ

うど和田誠もデビューしマスコミは両者

を盛り上げていた。

伊丹十三は翌1985年早速2作目。

記憶ではかなり好きな作品であったが、

再見して意外に好感がなかった。どうも

伊丹の才気が過剰である、これでもかと

詰め込んでいる、暑苦しいといえる。

フェリーニなのかゴダールなのかよくわ

からないが、映画好きなのはすごくわか

る。やっぱり詰め込み過ぎ。

ラーメンウェスタンはいいと思う、別の

食や死のエピソードの挿入もいくつかは

いいと思う。やっぱりタレントが多すぎ、

三谷幸喜の映画みたいだ、名前がわから

ない脇役が画面を引き締めるということ

がない。いいんだけどなあ、40年も経

つんだものなあ、こっちも変わっていく

んだなあ、残念。