2021-01-01から1年間の記事一覧

劉慈欣「三体Ⅱ 黒暗森林」(上下)

つづけて2巻、3巻である。 しっかりSFになってきた。ものすごい宇宙 への進出、宇宙艦隊とその戦力は膨大、地 球の経済力はそれを確保できるだけの膨大 さになっているのだろうか、誰がそれを生 みだしているのか。というような素朴な疑 問は置いておいて、…

ヒッチコック「私は告白する」

話は単純なのだが、これは止められない、 おもしろかった。教会の裏方の人から殺人 の告解を聞くが、神父は信仰の義務から他 人に告白できないことから、犯人扱いされ た神父が苦悩する物語。 なかなかよくできている、恋人のアン・バ クスターがきりっとし…

佐々木譲「愚か者の盟約」

ねっころがっての読書。佐々木譲の政治サ スペンスというか、政界の実在人物たちに 主人公を入れ込んで、政争の中である種の 信念を持ちながらのしあがっていく物語。 6、70年代からの旧社会党の教条主義とい うかダメさ加減の中でいかに力を獲得し、 最後は…

朝顔2021その後

雨続きで朝顔ももうすぐ終わり。 手入れを怠ったので、しっかり育たなかっ た。また南の庭に這わせたので、部屋から 見ると花の裏側しか見えないのが誤算、お まけに午前中にしぼんでしまう、可哀そう。 いろいろ反省あり。 ktoshi.hatenablog.com

「そして、私たちは愛に帰る」

2007年、ドイツ・トルコ・イタリア映画。 トルコとドイツの3組の親子の物語。政治、 文化に絡みとられ、でも「許す」ことを決 める、という映画だ。深くて十分には消化 できていないけど、映画ってほんとうにか けがえのないひとつひとつの人生を描きだ す。…

シャーリー・マクレーン「あの日の指輪を待つきみへ」

リチャード・アッテンボロー監督作品。 ラブロマンスというより、政治、戦争に巻 き込まれた人生というべき。北アイルラン ド紛争、IRAが絡んで物語はすこし複雑、 ベルファストに住む青年のこれからの人生 を考える。 クリストファー・プラマーがいいのだが…

映画「オンネリとアンネリのおうち」

フィンランドの映画。フィンランドの児童 文学を原作として、その実写映画化、2018 年作品。7才のオンネリとアンネリという少 女が自分たちの家を持ち暮らし始める物語、 女の子の憧れのような可愛いおうち、自由 でたくましい夢のような日。オンネルは多 く…

村上春樹「古くて素敵なクラシック・レコードたち」

自分の趣味がどれも本になり、マニアックで村上春樹らしいなあと感心されるのはすごいことだ。こんどはクラシックレコードのコレクション、しかもLPレコード。 昔、持っていたクラシックLPレコードはた かだか50枚くらいだったがすべて売り払っ た。高校時代…

宮下規久朗「聖母の美術全史」

ちくま新書の2冊分くらいある大作「聖母 の美術全史」。副題にー信仰を育んだイメ ージーとあるように、聖母マリアのキリス ト教における位置付けから、信仰対象とし ての聖母から美術としての聖母まですべて を網羅したような記述で最後まで興味深く 読んだ…

ヒッチコック「間違えられた男」

またもヒッチコック、題名も知らなかった。 1950年代の絶頂期の作品。実際の事件を基 に脚本が書かれたらしい、きわめてシンプ ル、ただ犯人と間違えられた男の不安、恐 怖が見る人に圧し掛かってくるよう。 それが妻の精神を侵してしまう。法廷劇か と思え…

2021年の新谷仁美

普通の暮らしをしていた。 テレビも見ず、嘘、男子サッカーと男子バ スケ(NBA達)、偶然にやり投げの北口榛 花、そして10000mの勇敢だった新谷仁美 を見た。ゆっくり休んでください。 小学4年生のこどもたちはなにを記憶する のだろうか。 ktoshi.hatenablo…

contondo公演「笹舟2021」

笹島の南の「ささしまスタジオ」という多 目的スタジオで、舞台と音楽と生け花のパ フォーマンスを見てきた。 副題がー浮かべた笹舟はいま何処を漂って いるのかーとあるように、コロナ禍により、 舞台等の文化芸術の先行きが見通せない中 で、かつての笹舟…

木版33:レダ

ミケランジェロの「レダと白鳥」の頭部の ための素描のレダのつもり。 こういう小さいのをさっさと作るのも楽し い。

フランシス・F・コッポラ「レイン・メーカー」再見

途中、裁判官(判事?)が出てきて、あ、 見たことがあると気付く。それでも勢いで 見てしまう。 マット・デイモンの若き日の秀作、こうい うイメージの俳優だったんだけどボーン シリーズのようなマッチョになっちゃって いまさらながら驚く。 コッポラはや…

劉慈欣「三体」(1)

友人のお薦めで読んでみる、5巻の内とり あえず第1巻。 オバマがインタビューで愛読したと明かし より有名になったといわれる。SFは苦手な 分野だし、物理学絡みのところはよくわか ないが、大きな世界観、宇宙観に惹きこま れた。第2巻を図書館に予約した。…

木版32:路地Ⅱ

民家の屋根の練習を兼ねて。 200×150 2版2色刷。

木版31:クラリネット

3版2色刷 200×150 コロナで時間だけはあります。

ケヴィン・スペイシー「ラスベガスをぶっつぶせ」

猛暑に負けてぐたぐたしている。本はやっ かいなのを1冊、じっくりと1冊と時間がか かっている、よって映画はお気楽なのを。 「ラスベガスをぶっつぶせ」と気のない題 名の知らない映画を見る。 ブラック・ジャックのカウントというのが よくわからず、それ…

三浦しをん「まほろ駅前狂騒曲」

まほろ駅前3部作の3冊目、これで完結。 いままでの登場人物が再登場、多田の進展 と行天の過去を乗り越えていくのが不思議 と感動を呼びおこす。どたばたであるのに 静かな読後の喜びがある。うまいとしかい えない、よかった。 映画も見てみたいな。 まほろ…

ヒッチコック「見知らぬ乗客」

ヒッチコックはまだまだ知らない作品が、 これもそうだがなかなかよくできている。 傑作に部類に入る作品だそうだが、確かに ぐいぐい引き込まれる。 交換殺人を持ちかけられ、一方的に勝手に 片方の実行に移されてしまう。すぐに警察 に行けばいいのに、自…

右足の甲の痛み

備忘録。 3週間ほど前より右足の甲の右中央あたり に痛みを感じ、治まっていく感じがなかっ たので整形外科へ行く。予約じゃないので 2時間待ち、レントゲン撮って診察終わっ て3時間。よりによって4連休明けに行く んじゃなかった。結論は骨折、ひびはなし…

CUDオンライン勉強会

川端裕人氏の「色のふしぎと不思議な社会」 という本をベースに、同氏による、CUD( カラーユニバーサルデザイン)の講演会が ズームにより開催され聴講した。 同氏の講演を聴くのは2回目、わかりやす く最先端の研究成果を聴けてためになる。 色覚異常は学…

1964年の依田郁子

小学4年生だった。学校で先生にねだって 授業でオリンピック放映を見ていたことを 思い出す。勝ち負けよりも100か国近い国 が一堂に会す世界の広さ狭さに感じ入る、 未来への希望、明るさを実感したイベント だった。 だからそれを利用できると思う人たちの…

ルネ・クレマン「雨の訪問者」

大林宣彦監督のチャールズ・ブロンソンCM、 オ~マンダムが一世を風靡したのは1970年 だった。もちろん大林のことはまったく知ら なかったが。その年、チャールズ・ブロンソ ンの映画「雨の訪問者」がロードショー封切 で人気だったのを覚えているが、もちろ…

上野千鶴子「在宅ひとり死のススメ」

孤独死を在宅ひとり死と呼び、忌み嫌うこ とはないと云う。そのとおり。 学者らしくデータにより説明していく、な にが本人にとって幸せか、それを自分で決 める。そのとおり。 すべて納得するわけではないが、こういう ことを云えるようになったのはよいこ…

映画「おらおらでひとりいぐも」

知らない間に映画化されていた。 田中裕子と若いときの蒼井優。なんだか不 思議な映画、まったりとおひとりさまの生 活と覚悟の映画。ゆっくりと目玉焼きとト ーストの朝食を作る、夕飯は適当な感じ、 カップみそ汁なんか飲んでいる、人に迎合 しない、孤軍…

平野啓一郎「本心」

平野啓一郎の新作長編、ゆっくり丁寧に読 んだ。近未来のAIによってヴァーチャル・ フィギュアとして亡くなった人を再現でき る世界で、主人公が母を再現し悲しみを癒 しさらに母の秘密を探す。 AIによる人の再現は、カズオ・イシグロの 「クララとお日さま…

木版30:なつやすみ

北名古屋八景シリーズの五。 近所の大学の洋画棟。なんとかこれを暑中 見舞いにする。130×50 3版4色刷。

木版29:三色の樹

これもまたうまくいかず、いろいろ試して いるところ。4版5色刷。200×150

木版28:ステイホームⅣ

うーん、失敗。3版2色刷。120×120