2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

山田洋次「家族はつらいよ3妻よ薔薇のように」

家族はつらいよ3をテレビで見た。1も2 も見てうーん困ったなあと思っていたのに 3はもっと困った話。 成瀬巳喜男の「妻よ薔薇のやうに」という 名作(キネ旬ベストワン)があるらしく、 そのオマージュにもなっているらしい。 この3は主婦への賛歌とい…

高村薫「四人組がいた。」

高村薫の異色作、ブラックユーモアかブラ ックファンタジーなんだろう。予想以上に 弾けているのだが、高村薫が書かなければ ならない話でもないだろう。まだ新作「我 らが少女A」を読んでいない、楽しみであ る。

カトリーヌ・フロ「ルージュの手紙」

カトリーヌ・フロが好きである、そのフロ がカトリーヌ・ドヌーブと共演したという ので映画館へ観に行こうと思っていたがい つのまにか終わっていて、ようやくテレビ で見ることができた。 ドヌーブはフランス随一の大女優、その義 理の娘としてフロはいい…

成瀬巳喜男「浮雲」

日本映画不朽の名作のひとつと云われてい る「浮雲」をようやく見た。森雅之はよく 知らなくて、高峰秀子も二十四の瞳と名も なく貧しく美しくくらいしか知らないのだ が、話もいわゆるメロドラマ、淡々と堕ち ていく。戦後の混乱の中で生きる目的を失 った…

contondo公演「青年と死[秋]」 鑑賞

今春に「青年と死[春]」というのを観た ので、「青年と死[秋]」も観てきた。 中村区の「フィオリーレ」というところ。 contondoの展覧会方式の演劇作品というら しい。現代アートもそうだが、観る側が自 然に喚起されるのは望ましいが、なにかを 喚起さ…

太閤神社

名古屋探訪シリーズは太閤神社、中村公園。 名古屋に生まれて60余年、はじめて名古 屋駅から東山線で西の方へ行った、中村公 園駅で降りるのももちろん初めて。駅から 地上に出るとでかくて赤い大鳥居。 このあたりで秀吉は仲間たちとこの戦国の 世で成り…

ケイト・ブランシェット「ニュースの真相」

なかなかハードな現実の政治を扱った映画 だった。なんども書くがアメリカの映画界 はこういう映画をときどき作る、残念なが らテレビは(ここではCBSだが)及び腰で ある。ここに描かれているのは政治プロパ ンガンダというレベルの話ではない、真相 とはか…

google lens

旅行で撮った写真の一枚がどこなのかわか らなかった。その写真をスマホのフォトで みていると、下欄になにやらみたことがな いアイコンがあったので触ってみたらその 写真の関連情報、コンテンツがでてきた。 そして、そこはクール・デュ・コルメス・サ ン…

光島裕介「建築という対話」

建築家の文章は好きである。この光島裕介 という人は内田樹の凱風館を建てた人で名 前だけは知ってた。ブックオフで新書の100 円棚を見ていたら見つけたので読んでみた。 とても優等生の文章でした、まだまだ若く これからということか、大学の研究室が石 山…

秋めいてきた2

8月の終わりに秋めいてきたと書いた。 ところが最近の猛暑の戻りにはちょっと堪 える、調子が悪い。おまけに木版画の大作 に取り組んでうまくいっていないのでめず らしくストレスあり。 大江健三郎を5冊も読んだのでそろそろマ イブームも終わりか、10月か…

大江健三郎「M/Tと森のフシギの物語」

「燃えあがる緑の木」から遡って谷間の森 の話を読んできたので、次は「同時代ゲー ム」なのだが、これは昔読み通すことがで きず挫折した本なので、その代わりに「M/T と森のフシギの物語」を読んだ。 これは「同時代ゲーム」が出た時に難解、 むつかしいと…

蓬莱竜太「まほろば」

蓬莱竜太という売れっ子の劇作家、演出家 の岸田戯曲賞をとったという「まほろば」 という芝居をテレビから録画してほかって おいたのだがここしばらくテレビで映画を 見るのがマイブームになっていてついでに ようやく見た。高橋惠子、三田和代、早霧 せい…

津野海太郎「最後の読書」

津野海太郎は面白い。先日、「百歳までの 読書」を読んだので、続けて「最後の読書」 を読む。本を読む天皇夫妻と須賀敦子のく だりは強く共感、深くものを考える人がい るのだと強く感心。面白かった。 ktoshi.hatenablog.com

「スター・ウォーズ最後のジェダイ」

毎日なにやってんだか、映画づいている。 スター・ウォーズ第8作である。第7作は 映画館で事前情報なしで観たので、ハン・ ソロとレイア姫だ、ラストにびっくりルー クと懐かしかったが、じゃあ第8作はどう かというと映画館へ行く期待値はなかった のでよう…

ピクサー「リメンバー・ミー」

ピクサー制作の「リメンバー・ミー」をテ レビで見た。ディズニー映画なのでいつも は見ないのだがつい見てしまった。 メキシコを舞台にした死者の日の話である。 死者の国があり家族のもとに帰る「死者の 日」というお祭りがあるのだが、日本でい えばお盆…

吉田拓郎Live73years

吉田拓郎が73歳になって、いよいよ最後 のツアーらしく、昔の名盤「Live73」に ちなんでLive73yearsツアーなのだそう だ。何度も先行抽選からトライしたがチ ケットはどこも取れず、結局wowow放 映で見ることとなった。 73歳である、「人生を語らず」はいく …

津野海太郎「百歳までの読書術」

大江健三郎を読破するため、並行して軽め の本を読んでいる、そうしないと煮詰まっ てしまいそうだから。 この本の中で2つの断片。 1.幸田露伴の考えに津野海太郎がそのと おりと思ったこと。それは大量の本ときに は映画、音楽までやたらと手を拡げる。…

大江健三郎「懐かしき年への手紙」

大江の「燃えあがる緑の木」三部作を読ん で、100分de名著がはじまって、ちょっと 大江にはまってきて、彼の悪文もその文章 のリズムにもすこし慣れてきた。 たぶん今を逃すともう読むことはないだろ うなと次の本を読んだ、読み終えた。 「燃えあがる緑の木…

たくさんのふしぎ「一郎くんの写真」

朝日新聞で紹介されていたので、図書館へ 行って読んだ。むかし子供が小さかったこ ろ、毎月、福音館書店の「こどものとも」 や「かがくのとも」や「たくさんのふしぎ」 から選んで一冊買って帰った、だって安か ったし、なんといっても安定感があったか ら…

朝倉かすみ「平場の月」

ちょっと内容に関心を引いたので図書館で借 りて読んだ。普通のいやすこし生活に追わ れる50代の男女の出会い(実は再会、不倫 ではない)と死、別れ、よくある話のよう だが、男女のディテールを丁寧に積み上げていく。もう若くはないのだが大人になりきれ…

ブラッド・ピット「ザ・メキシカン」

猛暑がぶり返す。エアコンを入れてボーと エンタメ映画を見た。よくわからない展開、 まあいい加減なストーリー、でもボーと見 るにはよいか。 ブラッド・ピットは若く、ジュリア・ロバ ーツは今と変わらず若い。

木版8-2:サフラン2

6月に作ってみた仮作品、結局、花弁に紫 色をのせて終わりにする。アイデアなし。 ktoshi.hatenablog.com

木版11:秋の日

今日から9月、今年は秋が長いかもしれない。 90×90 3版4色