大江健三郎を読破するため、並行して軽め
の本を読んでいる、そうしないと煮詰まっ
てしまいそうだから。
この本の中で2つの断片。
おりと思ったこと。それは大量の本ときに
は映画、音楽までやたらと手を拡げる。そ
れらがお互いに引き合う。そして時いたる
と一瞬にしてそれらがひとつにつながる。
そう、そうなんだね。
2.クッツェーという作家が書いている。
おおくの老人たちが日々、大小の「記憶の
裏切り」とつきあいながら生きている。
長い時間をかけて変造された記憶と実際と
の落差をたのしむってことか、そうか。
津野海太郎は定期購読していた「季刊本と
コンピュータ」の編集長として知っていた。
本がコンピュータがでてきてどうなってい
くのかを研究する雑誌で面白かった。でも
もっと広く深い好奇心、探究心のある編集
者、文筆家として、そのエッセイはおもし
ろく好奇心をくすぐってくれる。