2019-09-06 朝倉かすみ「平場の月」 本 ちょっと内容に関心を引いたので図書館で借 りて読んだ。普通のいやすこし生活に追わ れる50代の男女の出会い(実は再会、不倫 ではない)と死、別れ、よくある話のよう だが、男女のディテールを丁寧に積み上げていく。もう若くはないのだが大人になりきれてなくそのリアリティが一気に読ませる。若い人にはわからない、50、60を過ぎた人にしかわからないだろう、わたしが死ぬことよりも「おまえ」が先にいなくなってしまうことのリアリティはまだわたしにとってリアルではない。