2016-01-01から1年間の記事一覧

池田晶子「14才からの哲学」

哲学についての最初の一冊。 哲学の本というとプラトンからキルケゴー ルとか哲学者がなにを考えたかという本が あふれているがそれを読んで自分に直結す る哲学的思考をすることができるのかよく わからず、結局本屋でこの14才の中学生 向けの本を最初に…

真田丸の長野里美

現在唯一の見逃していないテレビ真田丸。 (録画して見ている) 大阪和歌山のイメージでいたのに、なぜ信 州上田なんだというまるで知らない歴史を 辿っている。そして長野里美である。昨日 のシーンはひっくり返った、それに病弱は どうなった、おこう様。

映画版「海街diary」

地上波民放テレビの映画でそのまま見たの は久しぶり。是枝監督の端正な映画との評 判から期待していたが映画館まで行くとい うわけではなかったのでテレビで見た。 (CMがうるさいと再認識、テレビを見な くなっている理由がわかる) マンガ版を絶賛して…

重松清「加油(ジャアヨウ)」

五輪の街からという副題の北京オリンピッ クの観戦記。といいながら熱心な観戦記は なくてオリンピックで盛り上がる北京市民、 出稼ぎ者、エリート若者等と交流した、い やうまく交流できなかったことを含めての エッセイ。彼が云うところは真っ当で、そ れ…

ダニエル・デイ=ルイス「リンカーン」

これはスピルバーグの映画というより、主 演のデイ=ルイスの映画だ。 リンカーンがそして南北戦争が奴隷解放と いうきれい事だけでないことは知っていた が、この駆け引きについてはまるで知らな かった。トップに立つ人の(しかもアメリ カ大統領だからな…

もの憂げ2

結局、収入がいくらかあって、きちんとした 暮しをして、楽しみもあり、さらになにか お役にたちたいとも思いと、いままでの生 活の延長線上をイメージしているのはだめ なんじゃないかと思ったり。鷲田清一では ないけれどちょっとだけ哲学をかじってみ よ…

もの憂げ

GWは変則3連休が続いてなんだかもの憂 げだった。仕事のモチベーションかリタイ ヤの思案なのか余計なことを考えてしまう。 国の統計を見ると、1954年生まれは生 存率が91.7%で、驚くことにすでに同 級生の8%が亡くなっており、平均余命は 2…

村上春樹「女のいない男たち」

まだ読んでなかったと買ってきて読了。村 上春樹の短編は物語というよりある空気感 を描き出すというのだろうか、なにこれと いうところからじわりをしみわたる感覚が おもしろい。どの短編もなにこれからはじ まってうーんとうなって読み終える。私に はそ…

こどもの日に

たとえ年をとっても、みずみずしい原風景 を心の中に残している人は、体内の暖炉に 火を保っているのと同じで、それほど寒々 しくは老け込まないものだ@村上春樹

ふんばりの4月から5月へ

ブリッジを入れてからなんとなくしっくり こない、そのせいかふんばりが利かない。 それでも青々した新緑の若々しさを見て、 夜の歩き、ヨガ教室、まだまだふんばりも 利くと思いたい。

カトリーナ・カイフ「タイガーー伝説のスパイー」

久しぶりにインド映画、大ヒット作だった らしい、テレビで録画して見た。インド版 007ということらしいが、ハリウッドの ように他人を巻き添えにして死なせたり怪 我をさせたりするのが平気な主人公に気持 ちが入らず。前にみたインド映画「きっと うま…

マイケル・ケイン「グランド・フィナーレ」

なんばパークスシネマでグランド・フィナ ーレを観てきた。原題が「YOUTH」という 老いというか人生の終わりにおける若さの 物語である。フェリーニを思わせる豪華な 映像美、ゆったりとした優雅さ、うっとり と観る。 指揮者が牧場で牛のカウベルからメロデ…

宮本輝「彗星物語」

困ったときの宮本輝、出張の新幹線往復で 一気に読み終える、まだ読んでいなかった 長編小説。ありえない大家族にさらにハン ガリー留学生を受け入れて、家族皆が成長 していくストーリーテリングはうまい。 しかもハンガリー民主化の過程の時期に雑 誌連載…

ヒラリー・スワンク「PSアイラブユー」

テレビから録画してあった映画を見た。ヒ ラリー・スワンクはアカデミー賞を2回取 っているけどどちらも見ていない、はじめ て見たか。なかなかへんてこな映画だった が最後に来てキャシー・ベイツが全部持っ ていってしまった、いいなあ、風格あるな あ。…

言葉がない

佐賀の大学にいる知人と連絡が取れ、大き く揺れたけれど無事とのことでほっとする。 避難所の様子と私の毎日とのギャップ、さ らには東京のテレビとの落差には驚くばか り。3.11を思い出す、あのときは普通 の日常生活を送ることだけでも大変だった。 …

沢木耕太郎「キャパへの追走」

前作「キャパの十字架」の取材から発展し て、キャパが撮った写真と同じ場所へ行っ て写真を撮り思いを馳せるという作品。 戦場カメラマンという麻薬のような仕事が、 日常の中での仕事に反映できない苦悩がな んとなくわかる、でも沢木がそれを受け入 れて…

ピッコロ劇団「かもめ」

チェーホフのかもめを尼崎のピッコロシア ターで観た。チェーホフは京都の地点で櫻 の園を観たのでこれで2作目。櫻の園はな んとなく貴族の没落を描いてはいたけれど、 かもめはなんなのか、ただの果たせぬ恋な のか、きっとそうではないのだろう、近代 の…

村上春樹「神の子どもたちはみな踊る」

なぜかこの本だけは読んでなかった。地震 の後でという連作小説であるが、だから読 まずにきてしまったのかいまとなってはわ からない。 ひさしぶりの短編小説を読んだのだが確か に読み応えのある、特に表題作品とかえる くんと蜂蜜パイは、光の見える、作…

国立国際美術館「森村泰昌・自画像の美術史展」

森村の大規模個展、自画像の美術史ー私が わたしと出会うときーというテーマで、絵 画の中の自画像に扮してのセルフポートレ ート写真の作品展を見てきた。 演ずることで画家の内面を探る、絵画の意 味を読み直すことにつながることを意識さ せることを理解…

藤沢周平「海鳴り」(上)(下)

2010年4月21日のブログに読後感想を書い ているが、それもすっかり忘れて、買って きて再読。出張の新幹線往復で上下2冊を いっきに読んでしまった。 たしかにうまい、細かい機微、描写もどん どん読める。ただし、主人公の不倫の理由 に妻のことがでてくる…

(43)葉ボタン:ソフトグランド手彩色

手彩色してみた。ちょっとやりすぎたか。

岩井俊二「四月物語」

これを観たのはいつだったろう、15年も前 のことか、それをテレビでやっていたので録 画して再見。 瑞々しい松たか子、映像美の岩井俊二、スト ーリーのない作品、いやストーリーがないわ けではない、スタートに立ったところでエン ディングというか上京…

(42)葉ボタン:ソフトグランド

このあと手彩色するつもり。

(41)バラの花咲く2:エッチング

昨日はドライポイントで、今日はエッチング。 腐食が足りないがここまで。

(40)バラの花咲く1:ドライポイント

(39)ほたるぶくろ:ドライポイント

去年の5月から版画を復活しているのだが、 今日教室へ行って、そういえば作品をアッ プしてこなかったなあと思いだしたので。

ブリッジの3月から4月へ

通勤途中の桜がきれいだ、ようやく春が来た。 長丁場だった歯の治療ははじめてブリッジ をいれてでもなんとなく違和感、仕事もな んとなく消極感がありはやく年度末がくる ことを願う3月だった。いずれ退職したら とあれやこれやと思い浮かべそれなら今や …

リチャード・リンクレイター「6才のボクが大人になるまで」

去年のアカデミー賞作品賞の候補になった 作品だとは知っていたが、うーん、これは なかなか腹持ちのする映画であった。監督 のリンクレイターの名前を知らなかったが、 「ビフォアサンライズ」「ビフォアサンセ ット」「ビフォアミッドナイト」三部作の 監…

高村薫「冷血」(上)(下)

久しぶりの合田雄一郎の活躍。そして高村 薫は「晴子情歌」「新リヤ王」「太陽を曳 く馬」の難解3部作を越えて、再び物語性 のある作品を書いたかと期待して読む。 上巻前半は被害者親子の生活、日常を丹念 に綴り、一方加害者の暮らしぶりもこれで もか書…

「ミッチとコリン友情のランド・ホー」

テレビから録画してあったアイスランドの 映画のようだ。義兄弟の老人二人がアイス ランド旅行により人生を見つめなおすとい うか行く末を考えるというかそういうちょ っと風変わりな、とくに事件が起きるわけ でもない淡々とした映画だった。 うまく枯れて…