宮本輝「彗星物語」

彗星物語 (文春文庫)
困ったときの宮本輝、出張の新幹線往復で
一気に読み終える、まだ読んでいなかった
長編小説。ありえない大家族にさらにハン
ガリー留学生を受け入れて、家族皆が成長
していくストーリーテリングはうまい。
しかもハンガリー民主化の過程の時期に雑
誌連載されていたようで、作品に一筋の希
望を与えてもくれる。
あきらかなファンタジーおとぎ話であり、
アンチにもなりうるところであるが、ここ
はこういう物語があってもいいのだと云っ
ておこう。