藤沢周平「海鳴り」(上)(下)

新装版 海鳴り (上) (文春文庫)
新装版 海鳴り (下) (文春文庫)
2010年4月21日のブログに読後感想を書い
ているが、それもすっかり忘れて、買って
きて再読。出張の新幹線往復で上下2冊を
いっきに読んでしまった。
たしかにうまい、細かい機微、描写もどん
どん読める。ただし、主人公の不倫の理由
に妻のことがでてくるのはいただけない、
結局身勝手な男という話になる。
不倫に理由なんかいらない、不満も不安も
云い訳もない一途な物語はないのか。