こうの史代「夕凪の街桜の国」

夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)
有名なマンガなのだが避けていました。文庫になって
平積みされていたので、つい手にとってしまった。
立ち読みで最初の「夕凪の街」を読む。井上ひさし
「父と暮らせば」に似ている。たんたんと読み進め
最期のカット、「十年経ったけど、原爆を落とした
人はわたしを見て『やった! またひとり殺せた』
と、ちゃんと思うてくれとる?」
目頭が熱くなる、死ぬことの意味を問うている。
戦争反対ではなく、こういう見方ははじめて。
そのあとの桜の国は読めなかった。