ジャック・ニコルソン「最高の人生の見つけ方」再見

ジャック・ニコルソンモーガン・フリ

ーマンの映画再見、見終えたところ。

ほぼ覚えていても細かいディテールは忘

れている。世界一の美女にキスをする、

か。そうきたか、そうだったか。

2009年に見たときは「バケット・リスト」

に関心がいき、これからやりたいことは

と思案したのだが、今回は夢の見方が変

わってきたと感じる。すなわち映画を見

た感想も違うということだ。

信仰の話が出てくる、ニコルソンの意見

もわかるしフリーマンの話もわかる、そ

ういうことなんだろうな。

よくできた映画だ、わかりやすくて。

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沢木耕太郎「飛び立つ季節ー旅のつばくろー」

沢木耕太郎の日本の旅のエッセイ集第2

弾。今回も東北一周の思い出が語られ、

会津若松のことが書かれている。わたし

が行ったことももう漫然としか記憶がな

いが、あの頃のふらふら旅は澱となって

わたしを形成していると思う。

臼杵の石仏のことも書かれている、苦労

して見に行った記憶あり、でも今は頭が

胴体の上に載っかっていると云う、驚く。

割れて地面に鎮座してしている頭像が、

それゆえに大切に信仰されていたのだろ

うに。

ところで「燕岳」は「つばくろだけ」な

んだそうだ、知らないことだらけである、

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映画「武器よさらば」

ヘミングウェイが書いた小説が原作なの

はほんとうか。1957年アメリカ映画。

イタリア軍に志願したアメリカ人ロック

・ハドソンと従軍看護婦イギリス人のジ

ェニファー・ジョーンズ、なんだかお気

楽な男と女の戦時下のラブロマンス。

戦争の悲惨さに逃げ出す男と恋愛一途な

女、そこに名匠ヴィットリオ・デ・シー

カが軍医としていくらか引き締めている。

デ・シーカが役者でもあったことは知ら

なかった。

それにしてもほんとうにヘミングウェイ

なのか。

 

 

アンソニー・ホロヴィッツ「メインテーマは殺人」

今年の夏はずっと不調だったなあ、暑さ

のせいにしたり、気候不順のせいにした

り、バイオリズムのせいにしたり、まあ、

いろんなことがあったので不調なのだが、

こういうときはスカッとミステリーでも

と。「カササギ殺人事件」に続いてベス

トワン総なめの第2作である。

あまりミステリーは読まないので、今の

流行は知らないが、ホームズとワトソン

のパターンでそれが新機軸というか軽妙

で読みやすく楽しく読んだ。

怪しい犯人候補と犯人と謎解きはあまり

興味がないがあっと言わせてくれればそ

れでいいし、探偵キャラがたっていれば

話はほぼOKである。そういう点では合格

でした。

晴れか曇りか雨か暑いか涼しいかわから

ないような日に中途半端なエアコンの中

で一気に読みました。

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五木寛之「親鸞」(上)(下)

我が家は曹洞宗だったので、信者が一番

多い浄土真宗とか本願寺というのがぴん

とこなかった。南無阿弥陀仏とか悪人正

機とか、法然親鸞の関係も知らなかっ

たが、五木寛之の小説で「親鸞」ができ

るまでの物語を読んでそういうことかと

すこし合点した。

まだ続刊もあるようだが(全6巻)ここ

まで。久しぶりの五木寛之だがやっぱり

読ませるなあ。

 

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ルキノ・ヴィスコンティ「ベニスに死す」再々見

1971年イタリアフランス合作映画。

1978年頃から日本でのヴィスコンティ

ームがあり(「家族の肖像」らしい)、

その頃「イノセント」の試写会へ行った

淀川長治の講演があり、ヴィスコンテ

ィ絶賛を聞いて、他のも見ようとどこか

名画座だったかレンタルビデオだった

か忘れたがこの「ベニスに死す」を見た

のだった、20代。なんだか意味わからず

の映画だった、滅びの美学もわからなか

った。

52才のときに再見。この美少年趣味は理

解できなかったが、老いの哀しみはとて

もよくわかった(つもり)、ちょっと感

動した記憶あり。

そして今回60代、再々見。こんどはこの

哀しみ、滅びるもの、無垢なものへの憧

憬がわたしの中へ入ってこなかった。わ

が身のほうが老いのリアリティをあり、

このフィクションの世界を受け入れるこ

とはなかった。

不思議なものだ、見た年令、時代によっ

て感想が変わるということ。

そういえば前回見たときに、マーラー

聴きはじめようと思ったのに、いまだじ

っくり聴いたことがありません。

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レゴのかたづけ

レゴは結局そのまま押入れの奥にしまっ

た。すこしだけ日干しに出しておく。

これを見て、そういえばデンマーク製の

レゴには武器がないというのがわたしが

子供で欲しかった50,60年前の頃のポリシ

ーだったのではないか、違ったかな。

この雛段はみんな武器を持っているぞ、

嬉々として並べたわたしがいる。

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