ミステリーベストワンを総なめだった本作
を、コロナウィルスひきこもりで読了した。
導入部がちょっとなにかなと思ってるうち
に本編がはじまる、まるでアガサ・クリス
ティのよう、田舎の邸宅で起こる殺人と探
偵、さてどんなベストワンかなと期待して
いたところ、さあ種明かしというところで
上巻が終わる。次の日、下巻を読み始める
とあれ話が違い戸惑う、そうきたか、上巻
は下巻の入れ子になっている。今度はこの
入れ子の作品の編集者が探偵役で犯人捜し
である。そしてあれあれ一件落着。
趣向はあっておもしろくはあったがベスト
ワン相当かと云われるとすこしどうかな。
「その女アレックス」の衝撃や「フロスト
警部」シリーズの熱さに比べると、ちょっ
と品がいいというかクリスティだからな。
次作(メインテーマは殺人)も去年のベス
トワンだったみたい。