ハルノ宵子「隆明だもの」

ちょっとむつかしい本に手を出していて

なかなか読み終えない。それで図書館で

軽いエッセイをいろいろ借りてきて読ん

でいる。まあ、ここで感想を書くまでも

ない。そのなかの一冊、吉本隆明の長女

の父と家族にまつわるエッセイ集。

よしもとばななは読んだことがあるけど、

ハルノ宵子ははじめて。

まあ、名を成した人は、孤高というか、

変人というか、浮世離れというか、家族

犠牲というか、いびつな家族というか、

まあそうでもなくちゃ名は残せない。

そんな吉本隆明が晩年は結構大変だった

とか、いや若いときから・・・という思

い出話である。巻末によしもとばなな

の対談もある。

そうだろうなあ、とため息。

一番面白かったのは京都のT屋旅館の話

だった、傑作。