ベン・アフレック「アルゴ」

 2012年アメリカ映画。ちょっと誤解

していた、失敗した在イランアメリカ大

使館人質救出作戦の話だと思っていた、

あの時のカーターのやつれきった顔を覚

えている。ところが大使館で人質になっ

ていた数十人とは別に、よそで隠れてい

た大使館員がいて、その救出の物語(実

話に基づく)だった。驚く、しかも映画

制作スタッフとの偽装工作をしてイラン

から脱出したというから驚く、まさにハ

リウッド映画としか思えない実話。

ジョージ・クルーニーらが製作者となり

アカデミー作品賞、これも実話。

大使館人質たちも救出され、その武力だ

けでない交渉力にも驚く。

知らなかった。

ところで、そもそもイラン革命が起きた

原因は、パーレビ国王への過度のアメリ

カ介入によるものであり、それがアメリ

カに還ってきたものであり、政治外交は

複雑で困ったものだとあらためて思う。

政治的映画でありながら、ジョン・グッ

ドマン(ザ・ベイブ)、アラン・アーキ

ン(リトル・ミス・サンシャイン)らの

おかげでエンタメにもなっている、見事。