トム・ハンクス「キャプテン・フィリップス」

なんばパークスシネマへ「キャプテン・フ
ィリップス」を観に行った。ソマリア海賊
に誘拐された海員船長の実話をもとにした
映画らしい。
とてもよくできたアメリカのプロパガンダ
映画だ。そして確かにそう思わせてくれる。
船長が暴行を受け殺されそうになってから
救出劇となる正当防衛の正当性、海賊のボ
スが逮捕された時に不利になることはいわ
ない権利があるとか云われる民主主義の国、
アメリカはいつも正しいとする。
しかし、普通の映画ならばに救出されてめ
でたしめでたしの終わり方だろうが、この
映画はちょっとちがう。すぐに運び込まれ
た医務室での長い場面が助かった喜びが徐
々に迎えてくる様子をリアルに映し出す、
じわじわと生きている喜びが伝わる、ただ
のアクション映画ではないことがわかる。