先日「冬の旅」を再読して、同じ悪の物
語として、「籠の鸚鵡」を読み直そうと
思っていたところ、朝日新聞の書評欄で
この本が出てきたのですぐに読む気にな
って、一気に再読。
これも堕ちていく話、冬の旅は運が悪い
という一面があったが、こちらは欲に溺
れてはまっていく。もちろんやくざはや
くざなんだけど、普通の人が堕ちていく
ところが哀しいというより不謹慎だが笑
える。町役場の役人に肩入れしてしまう、
横領と殺人なんだけど。
関西の地名と本当にあった出来事をちり
ばめ虚実混合の面白さ。うまい。