グレゴリー・ペックは何本目だろう。「ア
ラバマ物語」といい、この「子鹿物語」と
いいミスターアメリカを体現している俳優
である。
題名から子供向きのディズニーみたいな映
画だと思っていたら、もちろん子供と見る
映画なのだが、大人が一人で見ても見事な
映画である。
キリスト教が家族の中心にあり、一方でフ
ロンティアスピリットがあり、厳しい父親
と成長する少年の物語。そこへ子供を3人
も亡くして精神的に不安定な母親がいて、
物語を重層にして、感動的な物語になって
いる。最後にやっと母親が子供を抱きしめ
る、ラストにまた子供が大きなストライド
で駆け巡る場面あり、いいシーンだった。