「山田稔自選集 1」

名古屋の郊外のブックオフで、京都の編集

工房ノアの山田稔の本を見つけたときはた

いそう驚いた。惜しまれて閉店した京都の

「三月書房」のブログをときどき読んでき

たが、(東京偏重じゃない)京大か京都の

学者、作家の、天野忠山田稔などの作品

が紹介されているのをふしぎな感じで読ん

でいたからだ。

そこへ「山田稔自選集 1」、さっそく買っ

て読んだ。いろんな含羞あるエッセイ集な

んだろう。ひとつ、無断引用。

ゆるやかなデモに参加して、

「私が歩いても、・・・情勢がすこしでも

変ることはない。外の世界は変らなくても、

しかしごくわずかに、ごく微妙に、私は変

る。そうやって少しずつ変りながら、今日

の、いまの私がある。」

そうか、そういうことなんだな。