辻原登「卍どもえ」

辻原登の2冊目、新刊を図書館で借りて読

んだ。そうなのか、時事と社会風俗を織り

込んで物語を作っていく作家なのか。蘊蓄

や文学映画その他あらゆる知識を披露して

それはおもしろい、おもしろい。

広告業界人の富裕でハイソな主人公とそれ

につながる人々が並列にというか順々に話

を動かしていきそれが絡み合っていく。ま

あ金持ちの道楽みたいなことが空ろでもあ

り崩壊していく、別に批判的に崩壊してい

くわけではない。ぐいぐい一気に読んでし

まった。でもこれが辻原登のメインストリ

ートなんだろうか。読んではないが谷崎潤

一郎の「卍」をリスペクトしての話だと思

う、それも読んでみよう。

卍どもえ (単行本)

卍どもえ (単行本)

  • 作者:辻原 登
  • 発売日: 2020/01/08
  • メディア: 単行本
 

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