池澤夏樹「真夏のプリニウス」

真昼のプリニウス (中公文庫)
女性の火山学者を取り巻く物語。端正な文
章と構築されたストーリーはいつもの池澤
夏樹のもの、こういういきいきした女性の
物語は好きだけど、ちょっと作り物くさい
ところもあるのかな。最後のウサギが罠に
のぞきこんでしまうというエピソードが、
この女性学者の最後の冒険とつながってで
もストンと話は終わる。
面白かった。私は好きだ。