池澤夏樹「スティル・ライフ」再読

スティル・ライフ (中公文庫)
ひとりの作家をきちんと読む、新しい作家
よりも読んだ本を読みなおす、網羅して読
むつもり。
一応、漱石プロジェクトはずっと中断して
いるのでこれは必ず。谷崎は細雪しか読ん
だことがないので検討、宮沢賢治もなにも
読んだことがないがどうしたものか。
須賀敦子は落ち着いて読みたい。池澤夏樹
も通して読み直したい。
で、「スティル・ライフ」「ヤー・チャイ
カ」である。2006/08/05からの再読。これ
芥川賞なのだが当時はまるで知らなかっ
た。そして文庫の解説が須賀敦子、ここま
で褒めるかと称賛している。
詩と理系の融合文学といおうか明晰で美し
い「スティル・ライフ」、子どもの成長、
自立、父親の転機、飛躍が描かれた「ヤー
・チャイカ」、テレシコワの宇宙での存在
の意味に包まれて大きな物語となった。
両者ともにいい作品だった、読み直す池澤
夏樹から始めよう。