竹内洋「革新幻想の戦後史」

革新幻想の戦後史
みんな保守になっちゃったのはなぜか、な
ぜ革新勢力がいなくなったのか、世の中を
よくしていこうという理想を持つのが革新
ではなかったのか、なぜ実際には革新が保
守的というか旧態然としているのか、教条
主義なのか、どうして保守のほうが進歩的
なのか、革新という言葉になぜ魅力がなく
なったのかとかの疑問の答えを求めて読ん
だ一冊。
大層面白く読んだが、論壇、アカデミズム
の話が多く、悔恨共同体、無念共同体とい
うそれはそれでストンと納得するところも
あったが、自分も含めて国民の感覚が保守
ばかりになったらどうなるのか、保守リベ
ラルがそれに代わるのかとかも知りたかっ
た。
いつのまにか遠いところへ来てしまったな
あと自分を振り返る一冊。