白石一文「この胸に深々と突き刺さる矢を抜け(上)(下)」

この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 上 (100周年書き下ろし)
この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 下 (100周年書き下ろし)
直木賞を取る前に書き下ろしで出した上下2冊の大作を
ようやく読んだ。
生きるとはどういうことかをいろんな形で示してくれる
が、それでも当然ながら結論があるわけではない。では、
なぜそういう物語を読むのか。
死ぬということを自分で決められないのは、いわば殺さ
れるのと同じだという記述は、そうなんだとショックで
した。