スピルバーグ「オールウェイズ」

ハートフルファンタジーとでもいうのか、

「ゴースト ニューヨークの幻」みたいな

映画だなと思ったら、昔のもののリメイ

クらしい。

恋人はだれだったけなと思っていたら、

ホリー・ハンターだった、まだ顔がよく

わからない。相棒は「夢を生きた男/ザ・

ベーブ」のベーブルースだとわかったが、

ジョン・グッドマンという名前だった、

脇がいいと映画もよくなるなあ。

リチャード・ドレイファスはいいんだけ

ど、なんとなくワンパターンに思える。

と、なんやかやと書いたけど、楽しんで

見たぞ。

 

 

名芸大A&Dセンター「儀間朝龍展」

儀間朝龍という新しいアーティストの展

覧会を観てきた、ま、近所だからね。

これがなかなかいい、ダンボールアート

なんだけどなかなか手間がかかって構成、

構築されている。LPレコードジャケット

がわかりやすく楽しかったし、スーパー

で作品をカートに入れている写真作品が

面白かった。ポップで見たことがないア

ーティスティックである。



 

シルクスクリーン講座(5)

シルクスクリーン講座5回目。

先回、刷りの本番の1色目、青みの白を

やったので、5回目は木々の緑をのせて、

さらに黒で全体をカチッと刷った。この

3色で完成。シルクスクリーンも制作過

程はほぼ手作業の世界で好感を持つ。な

かなかシャープにできたように思えるが、

乾燥のため持ち帰っておらず、じっくり

見るのは来週ということで。

 

 

辻原登「隠し女小春」

辻原登の新作である。

タイトルからおかしい、装丁の絵も純文

学とは思えない、奇想の物語である。

リアルドールを愛玩する男がリアルな女

性と付き合いだし、その嫉妬から人格を

持ちはじめ、最後は心中天網島よろしく

(なんといっても小春だからね)心中の

ような形で終わる。

という話にあらゆる蘊蓄を織り交ぜなが

ら畳みかけるように進めていく。といっ

て情報小説ではない、知らなくてもいい

やっぱり蘊蓄である。

辻原登は七変化の作家なのかこのような

作家はいない。丸谷才一がすこしこうい

うところがあるが、そうか、丸谷才一

エッセイみたいな小説だ。そこへしっか

りしたストーリーがあり、荒唐無稽との

紙一重でもあるが、わたしは一気に読み

終えた。

 

 

永田和弘「あの胸が岬のように遠かった」

なんとなくわかる60年代の典型的な青春。
なんと赤裸々な青春記なんだろう。
NHKのドキュメンタリで永田和宏のこの
本の話を見たのだが、その後それのドラ
マ化が放送され、さすがにそれは見てい
ないのだが、ちょっと気になって原作本
を読んだ。
京大名誉教授エリートの青春かと思って
いたが、まだまだそういう時代なのか中
流とはいいきれない家庭に育ち、大学院
に2度も落ち、未来に悲観し、挫折もし、
一方河野裕子も同じように抱えるものが
あり、二人とも順風満帆とはいえない青
春があったのだということがわかる。
成功者が振り返る青春は自慢話か、わた
しもこんなにおバカだったんだよという
ものであるが、傷つけあったこともさら
けだして痛い。
いろいろあった出来事がすべて蓄積とな
ったと振り返る、そういう回顧、そうい
う結末のいい話は好みではないのだが、
これは率直に感動してしまったと小声で
白状する。

ktoshi.hatenablog.com

ふたつのもやもや2

ひとつ

ずっと2%のインフレを目指すとの政策

に対して多数の票を与えたのに、なんで

みんな喜ばないのか、みんなが支持した

んだろうに。不思議。

ふたつ

ウクライナ専守防衛してモスクワを攻

撃してないのに、なぜ敵基地攻撃すると

勇む人がいるんだろう。ウクライナじゃ

なくロシアのようにならないにはどうす

べきかじゃないのか。

不思議。

 

わからないことばかり。

 

 

辻原登「約束よ」

ちょっとエンジンをかけて辻原登を読ん

でいる。今回は短編集「約束よ」、7編。

「約束よ」少々官能の香りの話

「青黄の飛翔」奇想天外

「かみにさわった男」おかしみの逃避行

「窓ガラスの文字」かなの冒険、好きな話

「河間女」中国の奇譚

「かな女への牡丹」かなの続きか、これも

いい、落語「文七元結」が出てくる

「この世でいちばん冴えたやりかた」

こっちも中国奇譚、天安門も9.11もから

んでくる

彼の作品「遊動亭円木」がスピンオフの

ように出てくる、まだ読んでないのでよ

くわからず。

どれも官能的なちょっとかわった話ばか

り、楽しんだ。

約束よ

約束よ

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