塩野七生の映画評論というか映画感想、あ
るいは映画をとおして人間の在り方を語る。
彼女のマキュアベリや男たちへを読んだ時
と同じようにリアリズムに徹し、品格、存
在の確かさみたいなものを強く推す。まだ
まだ観なきゃなという映画は多い。
塩野七生の映画評論というか映画感想、あ
るいは映画をとおして人間の在り方を語る。
彼女のマキュアベリや男たちへを読んだ時
と同じようにリアリズムに徹し、品格、存
在の確かさみたいなものを強く推す。まだ
まだ観なきゃなという映画は多い。
1986年フランス映画、ヴェネチアの金
獅子賞受賞作品らしい。気難しく自意識が
高いいわゆる面倒な女性が夏のバカンスに
行く行かない、馴染めないの経験を経て心
を開く話、日没の緑の光を見ることでひと
つのきっかけとなるのはわかるが、結局男
と出会うことでしか解決しないというのも
どうかなあ。2、3週間の夏休暇があって、
お金がなくても知人の別荘や、バカンスに
出かけた後の家に宿泊し休暇を楽しむとい
う習慣はフランスならではなんだろう。一
方でうまくバカンスを計画できないさみし
さもわかる気がする。
2005-09-05に記載のとおり、わたしは
2005年にはじめてヨーロッパ企画の
芝居を見た。難波の雑居ビルのインディ
ペンデントシアター2ndという100
数十名しか入れない小屋の前列2列目
のみかん箱の椅子でかぶりつきで観た。
それが「サマータイムマシン・ブルース」
大学学生演劇の延長のようなノリで爆笑、
脚本のうまさ、伏線の回収、変身の速さ
に大いに気に入ったものだ。その後、何
作かは観に行って、ここしばらく離れて
いたが、今回ヨーロッパ企画20周年と
いうことで、本作と続編(ワンスモア)
を演るというので(名古屋は後者のみ)
観に行った。名駅のウィンクあいちの
数百人規模の中ホールだが、真ん中あ
たりの席だったので臨場感はのぞめな
かったが、インディペンデントが懐か
しい。
まま続編であり、同窓会的であり、お
約束ネタあり、とにかく笑った。タイ
ムマシンが3台も出てきて、話はとっ
ちらかってしまったが強引に回収され、
ブルースの時の衝撃さはないが、ある
種の安定感で十分に笑わせてもらった。
わたしが観てから13年、役者たちは変
わらず学生気分の雰囲気を漂わせつつ
もそれなりに老けており、時間の流れ
が沁みる、濃密な共有感をもらうこと
となった。よかったぞ。
あっというまの半年でした。なんども書き
ますが3月末辞職、5月末引越し、6、7
月片付け、7、8月は酷暑、9月始動して、
10月からもはじめることもあり。辞職前
に頭の中で考えていたことは、できないこ
ともあり、いざとなるとやる気にならなか
ったこともあり、翌年4月まで待機もあり、
予想外のこともあり、スムースにはじめら
れたこともあり、どちらにしてもいままで
とは違って自分で決められる、やりたいこ
とを選べるということにつきるだろう。
人生100年時代などとなぜか圧力がある、
100才まで生きる人はきっと1割程度し
かいないのになにを煽っているのか。わた
しは64歳になって、あと10年くらいを照
準にする、わたしはすきなことをして暮
らす。