関川夏央「やむにやまれず」

やむにやまれず 中年シングル生活 (講談社文庫)
短編小説集、主人公の私は関川本人のふり
をしてのフィクションであろう。中年にな
った自虐的な私のせつない物語とでもいお
うか、夜のカフェテラスという短編が好感
をもった。アルルで描かれた夜のカフェテ
ラスは手前のテーブルの2つの椅子はゴーギ
ャンとゴッホのいない席だという解釈は知
らなかった、好きな絵だったけどね。