エリック・ロメール「緑の光線」

 1986年フランス映画、ヴェネチアの金

獅子賞受賞作品らしい。気難しく自意識が

高いいわゆる面倒な女性が夏のバカンスに

行く行かない、馴染めないの経験を経て心

を開く話、日没の緑の光を見ることでひと

つのきっかけとなるのはわかるが、結局男

と出会うことでしか解決しないというのも

どうかなあ。2、3週間の夏休暇があって、

お金がなくても知人の別荘や、バカンスに

出かけた後の家に宿泊し休暇を楽しむとい

う習慣はフランスならではなんだろう。一

方でうまくバカンスを計画できないさみし

さもわかる気がする。