続けて高校時代の友人と会っていろんな
話をした。話していると自分が明確に考
えていたわけではないことを口に出して
いる、キャッチボールしているとそうい
うことがときどきある、それでモヤっと
していたものに形が現れてくる。
さて、自然に口に出たことでどこかで読
んで気になって溜まっていたことだった
のではと調べる。で、見つけた。
津野海太郎の「最後の読書」という本に
堀江敏幸がこう書いていると。「到達点
ではなく通過点を重ねてこの世から消え
る…」
そこから鶴見俊輔が「もうろく帖」でも
同じようなことを言っていたという。
そうだった、わたしのなかでいままでに
特段の到達点があったわけではない、で
もこれからは到達点も目指さない、日々
の通過点を楽しむ。
そういうことだった。