半藤一利「幕末史」再読

以前読んだのだが再読。幕末の革命(維

新ではない)を経て明治とその後の歴史

を講談調に語りつくす。

薩長史観だと知ってはいたが、いまだに

それを引きずる日本、靖国神社に西郷さ

んがいないことも知っていたが会津長岡

等幕府側の戦死者が祭られていないのは

笑止、なぜ右翼は異を唱えないのか。

戦前の陸軍海軍にその出身者が偉くなれ

なかったというのも呆れる。

明治維新がご一新ではなく権力争いでし

かないというのはそのとおり、よくなっ

たこともありわるくなったこともあり、

まあそういうものだろう。富国強兵が10

年20年遅れたとしてその後の敗戦までの

道程はどうなっていただろう、それもわ

からない。日本の歴史は多様に評価され

ていかなければならないことだけはわか

る。以前テレビで半藤さんが自分は保守

だと思ってきたのに最近は左派だと思わ

れて世の中が変わってしまったと嘆いて

いたのを思い出す。

ゆっくり読んだ、面白かった。