夏目漱石「道草」

ずっと漱石新潮文庫版読破プロジェクト

をしているが遅々として進んでいない。

特にあと「虞美人草」「行人」「道草」

「明暗」「猫」まできているのに、「虞

美人草」で躓いてる。それで長い中断。

ひさしぶりに一歩進むために虞美人草

諦めて、3年振りに「道草」を読んだ。

これは面白い、金の問題、父母義父母親

戚の問題、夫婦の問題、どこにでもあり

そうな話なのだが、面倒な話なのにユー

モアがあって面白い。

主人公は漱石本人を模しているのだが、

留学経験もある大学教師なのに金欠であ

る、親戚に高級官僚がいるのに金欠であ

る、何故だ。

夫婦の関係も、昔の男尊女卑の中でしば

しばまともなことも思い浮かぶのだがあ

くまでマウントしている、赤ん坊が産ま

れるのだがおたおたして笑える。

最後に「世の中に片付くなんてものは殆

どない」と云うのである、そのとおり、

けだし名言。

さて、この流れで次へ行くぞ。

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