昨年の暮れに平松洋子を2冊読んだところ、
スコという記事を読んだので早速読んでみ
た。故郷倉敷と父のことを綴る、最初に「
父のどんぐり」最後に「父のビスコ」とい
うエッセイを置いている。
亡くなった父母をしっかりと振り返る時が
どこかで来る、わたしの場合も父が亡くな
った年令になった時にいろいろと思い、父
の歳を超えた記憶がある。母についてはま
だその時間はやってきていないように思う。
平松洋子もいつも前向きでありながら、し
ばし父のことを思い、故郷を思う時があっ
たのだろう。誰にもそれぞれに大切な記憶
を持っている。
ずしりとくる随筆集であった。