これもまた見たことがあると思っていたの
だが、テレビ放映されたので録画して見て
いたら最後まで思い出せない、すなわち初
見である。
トレビヤン(Très bien)、感動した。ヌー
ベル・バーグがここからはじまったのがわ
若いジャン=ポール・ベルモンド、現代で
も古くない美しさジーン・セバーグ、色褪
せないセンス、シャープさ。
撮影手法、引用、語り口の新しさはここか
らはじまった、なんだ、思い出すあれこれ
はみんなこれだったんだ。そして好きな俺
たちに明日はない、明日に向かって撃ても
これじゃないか。
わからない引用もいっぱいあるし、英語仏
語のやりとりのおもしろさもまるでわから
ないし、ここでクラリネット協奏曲が流れ
るのかとの驚きもあるし・・・
とは云いながら、ゴダールの作家性よりも、
70年も前の女優ジーン・セバーグの斬新
さに痺れる。