夏目漱石「倫敦塔・幻影の盾」

 11冊目。

「猫」を書き始めて、並行して書かれた初

期の短編をまとめたもの、まだ試行錯誤の

頃なんだろうか。倫敦塔は以前読んだこと

がある、漱石がロンドン留学してすぐに訪

問した感想文である。昔行った時のなんと

もいえない暗い歴史の淀んだ空気感を思い

出す。カーライル博物館はカーライルに馴

染みがないのでよくわからない、その後の

短編は読み通せない、挫折ですと正直に記

しておく、以上。

倫敦塔・幻影の盾 (新潮文庫)

倫敦塔・幻影の盾 (新潮文庫)