50年の記憶

古い友人達に会う。そこでいままでモヤっ
としていたことに合点がいった。
高校時代はブラバンに入っていた、そのブ
ラバンが50周年を迎えたという話が出た、
今ではコンクールに出場したりレベル高く
活動しているらしい。
すごいなあと感心したと同時に、あれ、と
いうことは私の頃は創部4年目か5年目と
いうことになるのか、できたばかりの黎明
期のクラブだったのか。だから指導する先
生もいないし先輩もなんだか手探りで、と
いうか音を合せて楽しむだけのゆるいクラ
ブだったのか。
これはとても合点がいく事実であった、そ
うだったのか。
いろんなことが自由で適当で自主的だった、
あることを思い出した、友人は覚えていな
かったけど。誰がやらせろと先生に交渉し
了解を取り付けたか忘れたが、入学式では
じめてファンファーレを演奏することにな
った、体育館のギャラリーから入学式を開
催しますとの挨拶のあとファンファーレが
鳴るという演出予定だった。
で、当日、直前に裏からギャラリーへ行こ
うとするとなんとカギがかかっている、開
かない、そのうちに式は始まってしまった
ではないか、折角練習したのになあとがっ
かりしたのだが、ようやくカギを持ってき
て入れたので、それじゃあ、閉会しますの
挨拶のあとに勝手にやっちゃえと、パンパ
カパーン。
してやったり、後で担当の先生から叱られ
た記憶もなく、ほんとうに愉快だった。と
いうことを思い出したのだった。
あれは1972年4月、どんなファンファ
ーレだったのだろう。札幌オリンピック
開催されてファンファーレはかっこよくて
練習したような記憶もあるけど違うだろう
な、なんだったんだろう。