愛知県美術館「島田章三展」

まったく美術に関心がなかったので名前すら聞いたことがなかった島田章三という
画家を見つけて、もう15年以上になるのか。
洋画界の巨匠だなんて知らなかった、愛知芸大の重鎮だなんて知らなかった、その
文化功労者となり文化勲章も近いなんてことも知らなかった。ただその作品の力
に魅せられて、それがゴッホレンブラントではない現存作家だったことは幸運だ
った。
そして、愛知県美術館で大回顧展が開かれているので行ってきました。
やっぱり力があるなあ。でも絵が威張っていない、品性があるなあ。これだけの構
成力は知性でもあるなあ。よかったなあ。(と、いまのところノー天気で率直な感
想、ちょっと新しい発見もあったしいずれ整理しよう)
記念講演会も行きたかったが日程調整できなくて残念。
ご病気され手術完治もされて、そしてやっと公職からすべて手を引かれたと図録か
ら読んだ。よかったと思う。画家は、やはり絵を描く人だ。大学学長も美術館長も
重責ではありたしかに社会的使命でもあったろうが、やはりあくまで絵を描く人だ。
そして描かれた絵だ。まだまだこれから、新しい境地を開いてほしい。しかも島田
鮎子画伯とともに。