蜷川幸雄「冬物語」

今年の1月にテレビ録画してあった、さいたま彩の国シェイクスピア
シリーズの「冬物語」をようやく見る。2009年の上演作品で、も
ちろん蜷川演出、主役は唐沢寿明、田中裕子。
先の山崎清介の芝居を観た後なので、ストーリーは明快。違いを確認
しながら見られる。唐沢は力がある、姿かたちも堂々としている。
田中裕子はなぜ子供の役の二役をしたのだろうか。(ハウルの倍賞千
恵子を思い出す)そして本編の本当の主役はポーリーナの藤田弓子だ。
(これが伊沢磨紀)
最後の妻が彫刻となって再会する場面は、きわめてゆっくり大きく
場面が進み厳かな展開、生で観たら感動するだろうなあ。
荒唐無稽話なのに感動するのはふしぎなことだなあ。