司馬遼太郎「竜馬がゆく・立志篇」

竜馬がゆく〈1 立志篇〉
翔ぶが如く」を去年の夏から秋に全10巻読んで、
さてと思っていたところ、某古書店で「竜馬がゆく
の単行本全5巻が500円で売っており、汚れもなか
ったので、つい買ってしまった。
家には旧版の単行本を持っており、昔読んだのだが、
いまは読み返そうと思っても活字が小さくてきっと読めない。
最近は「坂の上の雲」が異様なほどの人気作品だが、
私はあまり好きではなく、「翔ぶが如く」も、戦闘の話が
冗長のように思えて絶賛はできないのだが、さて、
竜馬がゆくを読み始めて、そうだ司馬遼太郎はこういう
読み物作家だったんだと改めて思いおこす。
国民作家として、背負うものが多くなって、坂の上の雲
のような立派な作品を生み出したのだが、最初はこのような
物語作家だったんだなあ。ようやく1巻を読了、すこしづつ
読んでいこう。
ちなみに、ちょうどNHKで龍馬伝がはじまり、大河ドラマ
新撰組!を除いてもう30年以上見ていなくて、これも見る
つもりもなかったのだが、つい見始めてしまった。当然ながら
竜馬がゆくと同じ展開のところとまったく違うところがあって
ちょっとややこしい。