白石一文「ほかならぬ人へ」

ほかならぬ人へ
直木賞受賞作。とうとうここまできたか。
「ほかならぬ人へ」と「かけがえのない人へ」の中編2作
入りの単行本。すいすい読める。エリートの無邪気さ、無
頓着さ、これを純粋な愛だというのならそうなのかもしれ
ないと思いながらずっとこの作家を読んできた。共感でき
ないけど無垢な愛のひとつの形と認めながら読んできた。
でもほんとうにこれでいいのか。