-067-米原万里「嘘つきアーニャの真赤な真実」

嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)
大宅壮一賞受賞作。米原万里のいつものエッセイではなく、
東欧の政治、紛争に巻き込まれた友人のノンフィクション。
とても重い内容なのだが、どんどん一気に読めてしまう、
こんなに軽く読めてしまっていいのかしらと思うくらいの
文章はすごいなと思う。
チェコルーマニアユーゴスラビアの歴史に翻弄された、
特にアーニャの翻弄を踏み台にした生き方が痛ましい。
さて次の本だ。(580)