2007-12-07 -067-米原万里「嘘つきアーニャの真赤な真実」 本 大宅壮一賞受賞作。米原万里のいつものエッセイではなく、 東欧の政治、紛争に巻き込まれた友人のノンフィクション。 とても重い内容なのだが、どんどん一気に読めてしまう、 こんなに軽く読めてしまっていいのかしらと思うくらいの 文章はすごいなと思う。 チェコ、ルーマニア、ユーゴスラビアの歴史に翻弄された、 特にアーニャの翻弄を踏み台にした生き方が痛ましい。 さて次の本だ。(580)