2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

長野里美「ビューティフル・サンデイ」

2000年に六本木俳優座劇場、近鉄小劇場で 上演された長野里美・小須田康人・堺雅人の 三人芝居。脚本中谷まゆみ、演出板垣恭一。 第三舞台の長野、小須田に、新人なのか堺が ゲイの役で絡む。やっぱり長野里美はチャー ミングで、小須田は一本調子で、堺は声…

関川夏央「豪雨の前兆」

何冊読めば気が済むのか、またも関口夏央、 しかもタイトルがいい、豪雨の前兆。1999 年刊行というから・・・順番はもうどうで もいい。過去の人に思いを馳せる、漱石、 一葉、司馬遼太郎、須賀敦子等々。鉄道の 発達が文化、生活を変えていくことを小津 安…

谷川俊太郎・尾崎真理子「詩人なんて呼ばれて」

谷川俊太郎の詩と人生の全貌を、評伝とロ ングインタビューで解き明かす。 2010/09/28の山田馨共著「ぼくはこうや って詩を書いてきた」で同じように詩と人 生を語っているが、これは寄り添ってきた 盟友の編集者が相手なので暖かい感じだっ た。しかしこち…

須賀敦子全集別巻 [対談・鼎談篇]

須賀敦子の全集の文庫版は別巻が未刊行だ ったが、ようやく発売されたので早速購入 する。ふたつみっつの対談を読む、最初は 池澤夏樹との対談、うーん面白い、理解者 を得たようにいかにも楽しそうな会話、森 まゆみの解説もいい。 一編づつ慈しむように読…

ロンダニーニのピエタ(続)

昨日のロンダニーニのピエタをwebで調べ ていたら、未完の美、不足の美、不完全の 美という美意識があるという。そう、ミロ のビーナスもそうであり、パルテノン宮殿 もそうなのだ。日本でも千利休の侘びさび 、岡倉天心らがそれを云っているようだ。 そうな…

ロンダニーニのピエタ

図書館では自分では買えないような画集や 変わった本を借りてくる。今回は「イタリ ア・ルネサンスにおける美女画集」、副題 がルネサンスの巨匠たちが描いた「女性の 時代」なのだそうだ。 大きくて重い画集なのだが最後の方でミケ ランジェロの有名なサン…

ジム・ジャームッシュ「ストレンジャー・ザン・パラダイス」

有名な見ておくべき映画だと知っていたが、 ここまで来てしまった、1984年アメリカ・ 西ドイツ映画。そうか、こういう映画なの か、私が10代だったらはまったかもしれな い、私の「俺たちに明日はない」や「真夜 中のカーボーイ」なんだろう。しかし、き わ…

近藤洋太「辻井喬と堤清二」

78年に会社に入って東京出張があるといま はなきシティロード(ぴあ派ではなかった) をみながらうろうろしていた。そのなかで 80年代の流行の最先端、西武文化にうかう かとだまされる。しかし池袋西武のリブロ の書棚は見たことがないような棚でそれを 眺…

100分de名著「河合隼雄スペシャル」

4回分録画してあったのをようやく見る。 なかなかまどろっこしい展開で、なんとな く本で読んだことがあるような内容であっ たが、第4回で「非個人的関係」というの に得心がいった。 二人の僧侶が河を渡るとき、女性が河に入 るのを躊躇していたので、一人…

お盆

禅宗なのでお盆は忙しい。いままで働いて いたので3日間フルに家にいたことはなか った、だからはじめてのフルタイムお盆で ある。たしかに忙しかった、こんなことを している家庭はどれくらいいるのだろう。 お盆が終わって、引越しからみのこともな んとか…

谷川俊太郎・工藤直子「ふわふわ」

工藤直子について「密林一きれいなひょう の話」をいう絵本を持っていて、それしか 知らないのだが、図書館で谷川俊太郎との 対談本を見つけたので読んだ。工藤直子が スター谷川にいろいろと聞き出すところが 面白い、好奇心たっぷりの工藤直子のバイ タリ…

関川夏央「昭和時代回想」

5冊目かな、これはタイトルがよくないと 思うが、めずらしく自分の子供、青春時代 を回想するものを含んでおり、40代半ばで の自分の整理をしておくという感じか。 いまは「若者」はいても「青年」はいない そうで、そうか自分を遅れてきた青年とか 悩める青…

名古屋芸大ピアノサマーコンサート

名古屋芸大の音楽講堂で開かれた第20回 ピアノサマーコンサートに行ってきた。 歩いていける近所で生のピアノ公演を聴け るのはうれしいこと。音楽学部ピアノ科の 選抜された学生のショパン、ベートーベン、 ブラームスの技巧的な曲を力の入った演奏 で聴か…

池澤夏樹「砂浜に坐り込んだ船」

喪失の物語。死者と出会うまたはみえない ものに向きあう物語。そのなかで「イスフ ァハーンの魔神」がユーモアがあってよか った。マグリッドのボッティチェリから、 そうそうあれはどんなタイトルの絵だった かなと調べたら「レディ・メイドの花束」 だっ…

ジェームズ・キャグニー「ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ」

1942年アメリカ映画、全く知らなかった。 ブロードウェーの父ともいえるジョージ・ M・コーハンの伝記映画、コーハンファミ リーでアメリカを回るドサ廻りから始まっ て大成功を収めるまで。映画は真珠湾攻撃 後アメリカ、国威高揚のプロパガンダにな ってい…

おちつかない日々

いろんなことがあって落着かない日々がつ づく。仕事をしているから、時間があるか らの区別なく案件は押し寄せてくる。 いつのまにか立秋である、酷暑の立秋であ る。静かに暮らしたい。

おちつく8月

酷暑だからいろいろできなくてもしかたが ないと逆におちついた暮らしに慣れてきた。 はやいものでもう4カ月、引越してすでに 2カ月が過ぎた、驚くばかり。 ヨガとプールと散歩と身体を動かしながら、 NPO参加はすこしづつ、放送大学は新年 度から、版…