2015-01-01から1年間の記事一覧

佐々木譲「警官の血(上)(下)」

佐々木譲は昔、冒険小説を何冊か読んだな あ、そういえば直木賞を取ったのはなんだ ったかなあと思いながら、とくに狙いうち したわけではなく、ブックオフで美本ハー ドカバー2冊を手に取った。 出張新幹線のお供、読み終わらず帰宅後も 読みつづけやっと…

北森鴻「香菜里屋を知っていますか」

香菜里屋シリーズの4冊目。昨年の1/29、 2/26、12/3のブログに前3作についてコ メントあり。そしてこれは最後の作品。 なかなか趣きのある連作だった。作者は この後若くして亡くなってしまっており 残念なことである。

加藤陽子「それでも日本は戦争を選んだ」

たまたま赤坂真理の東京プリズンを読んだ ので、ここは読まなきゃと思っていた本を ようやく手に取る。戦争というものは誰か がやろうと思ってやれるわけでもなく、時 間的なこと地形的なこと他国のもくろみ等 が重なって必然のようになっていく。政治 家は…

完全復刻版「本の雑誌」創刊号〜10号BOXセット

もう30数年も前のこと、就職をしてから 東京出張があると、帰りにしばしば八重洲 ブックセンターに寄っていたのだが、ここ で突然「本の雑誌」というへんてこな雑誌 をみつけた。 手に取ったら一気に引き込まれ、新刊とい そぎバックナンバーを1冊買って…

(38)銅版画の復活

かつての版画教室の方々が有志であらたに 教室を開いたので、先日見学をして、今日 から参加した。 すでに7年近く経って忘れてしまっている ので思い出しながら、もういちど楽しみた いと思う。

赤坂真理「東京プリズン」

今回の出張のお供は、はじめての作家、い まごろですが話題作、この時代に。 すみません、私の好みとは違いましたね、 いくつか喚起されたり、そうだよねという ところもあったが、やはり私は物語を読み たいんでしょうね。力作なのは認めます。

アンジェリーナ・ジョリー「ブロンドライフ」

A・ジョリーは見たことがないうちに大女 優になってしまい、この映画のブロンドの 意味するところもいまひとつなのだが、仕 事の上でキャリヤアップしていこうとする ところに男が現れて、キャリヤを捨てると いう、なんだかこれでいいのかというスト ーリー…

読み直す高村薫「レディ・ジョーカー」(上)(中)(下)

文庫化するときに大きく改変する高村薫。 合田三部作は、 06.11.06マークスの山 07.01.25照柿 07.02.12レディジョーカー と読んだことを過去のブログに書いたが、 その後、新潮文庫版が出たので、 14.08.08マークスの山 1…

グレン・グールド「ブラームス間奏曲集」

もう一枚CDを購入。テレビがほんとうに つまらないので、映画を見るかCDをよく 聴くのだが、いまはピアノ曲。 だれかが薦めていたグールドのブラームス、 美しいけど、BGMに流れてしまうのは私 のせいだろう。村上春樹は100回だか 1000回だか…

Jリーグ「セレッソ大阪VSジュビロ磐田」

GWの最終日に金鳥スタジアムへサッカー を見に行った。といってもセレッソはJ2 に降格しており、はじめてのJ2の試合。 負けた、ぐずぐず。

ウディアレンCD「Music from the Films of Woody Allen」

タワーレコードでCDを物色していたら、 ウディ・アレンの映画の中で流れた曲を 集めたCD3枚組を見つけ、なんと17 00円くらいだったので購入。 最初の1曲目はミッドナイト・イン・パ リの冒頭のモノクロの美しいパリの風景 と途中雨が降り出して、…

ウォン・カーウィ「マイ・ブルーベリー・ナイツ」

なかなか癖のある映画だった。ウォン・カ ーウィはかつて映画館で監督作品の「恋す る惑星」を観てなんだこれは、これは新感 覚の映画なのかとインプットされたが、こ の映画もなかなかとっつきにくい映画だっ た。主演ノラ・ジョーンズのことは知らず、 ジ…

アネット・ベニング「明日の私に着替えたら」

メグ・ライアンが昔のキュートさを取り戻 したかと思いながら、私の好きなアネット ・ベニングがちょっと顔が変わってしまっ て、でも顔のしわを自然体のように残して 年取っていくのは美しい。ところでこの映 画はまったく男が出てこない不思議な映画 だっ…

春だったね4月

いろいろと用事があって4月はヨガ教室に 行けなかったので体ががちがちで、かわり に3回スイミングに行ったけどあまり効果 がなかった。 村上春樹の限定サイト「村上さんのところ」 が1月からはじまって4月末で終わってし まったが、彼のスタイル、スタ…

ヘミングウェイ「移動祝祭日」

ウディ・アレンの「ミッドナイト・イン・ パリ」でガートルード・スタインという評 論家みたいな人が重要な役割で登場し、知 らない人であったが、ヘミングウェイが移 動祝祭日と名づけたパリの日々の回想記で あるこの本を読んで、そうだったかと合点 した…

ジョージ・クルーニー「スーパーチューズデー」

J・クルーニーが監督した映画をはじめて テレビで見た。彼らしい政治的映画だ。 相手陣営が引き抜く陰謀、どっちへ転ん でもメリットがあるやり方に感心しつつ このあたりの謀略がもっと複雑に絡みあ ってもよかったのに、パワハラに持って いってしまったの…

三菱一号館美術館「ワシントンナショナルギャラリー展」

はじめての三菱一号館、なんだか東京ステ ーションギャラリーが外にあるような雰囲 気、緑に囲まれた広場もあって気持ちがい い。印象派の展覧会なのでいまひとつの気 分だったが、入ってみたら私の好きなブー ダンが7枚、いやあ嬉しかった。変わらず 海辺…

東京大学ミュージアム「インターメディアテク」

KITTEの中に、正式名称は知らないが、東大 の学術コレクションの博物館みたいなのが オープンしていたので見た。民族学博物館 とも違う、なんだか明治時代の帝大の学問 への意気込みみたいなものを強く感ずる展 示だった。啓蒙をするのか、あっといわせ るだ…

ミュゼ浜口陽三「浜口陽三丹阿弥丹波子二人展」

カラーメゾチントで有名な浜口陽三の個人 美術館へ行った。ちょうど丹阿弥丹波子と の二人展を開催していた。メゾチントはな ぜか思索性とか深遠性に結びついてとても 好きなのだが、この空間も浜口の世界を凝 縮させた気持ちの良いちいさな美術館だっ た。…

BUNKAMURAミュージアム「ボッティチェリとルネサンス展」

ボッティチェリはほとんど国内で本物を見 る機会がなかったが、今回はじめて多くの 作品を見る機会を得た。大作の受胎告知か ら、小さな受胎告知、キリスト降誕ほか10 数点の作品を見られたのは驚異のことで、 あまり情報を持たず出かけたので堪能した。 …

山田洋次「京都太秦物語」

テレビから録画してあったので見た。 山田洋次が立命館大学の客員教授をしてい て、学生と一緒に作った映画らしい。映画 評論家の小森和子の寄付遺産が資金の一部 になったようだ。 いかにも山田洋次らしい映画で、主人公の 男女は親や地元商店街の人達にき…

高島屋ギャラリー「細見美術館琳派のかがやき展」

京都の細見美術館が所有する琳派の絵を中 心にした展覧会を見た。琳派の人気がもの すごくて会場は混雑、宗達や光悦、酒井抱 一、其一、みな師弟関係ではないのに琳派 としてひとくくりとなっているのはなにや ら不思議な感じ、実は私もよくわかってい ない…

横尾忠則現代美術館

神戸の原田の森ギャラリーへ書の江口大象 展を見に行ったついでに、行きたいと思っ ていた隣りの横尾忠則現代美術館へはじめ て行った。ちょうど展覧会の展示替えの期 間で見られず、ミュージアムショップとラ イブラリだけだった、また必ず来よう。 向いに…

村井重俊「街道をついてゆく」

司馬遼太郎のひととなりをすこしづつ知る ところとなり、つられて朝日の編集者の書 いた司馬遼太郎の思い出話本を読んでしま った。ここでも司馬遼太郎の魅力を伝えて くれてますます関心を持つことになった。 以前、物語作家としての司馬遼太郎を見て いく…

司馬遼太郎「司馬遼太郎が考えたこと(7)」

いよいよ7巻、ペースが落ちているがそれ でも新しい発見が多くある。中国からの影 響の受け方、それが時期によって日本史に どのように影響されたか、あるいは徳川三 百年の鎖国による功罪などなんとなくぼや あと感じていたことが成程と納得した。

コートを脱いで3月

冬物を片付けて寒かったり毎年のことだけ どそれでも春の訪れはうれしいものだ。 ヨガ教室も夜歩きも軽やかになってきた。

110:ラ・ヴェラータより

とりあえずここまで。画集にしろ絵をよく みる、じっとみる体験となり面白かった。

109:トンド・バルトリーニより

フィリッポ・リッピの画集を見て描いたが、 目が特徴的でまるで似てこない。

108:受胎告知より2

映画「ローマ法王の休日」

テレビ録画した映画なのだがコメディと書 いてあり、ローマの休日のパロディかなと も思いながら見たのだが・・・。 コンクラーベの話なのだが、なかなか奥が 深い、この人は大いに悩む。 バレーボールをしたり、チェーホフを見た り、よくわからないところ…