ヘミングウェイ「移動祝祭日」

移動祝祭日 (新潮文庫)
ウディ・アレンの「ミッドナイト・イン・
パリ」でガートルード・スタインという評
論家みたいな人が重要な役割で登場し、知
らない人であったが、ヘミングウェイが移
動祝祭日と名づけたパリの日々の回想記で
あるこの本を読んで、そうだったかと合点
したところが多い。映画そのままのように
フィッツジェラルドと仲がよかったことや
売れる前に貧しかったパリ生活の様子を垣
間見ることとなった。ヘミングウェイは老
人と海や日はまた昇るくらいしか読んだこ
とがなく大家になってからのパパヘミング
ウェイのイメージしかないのでよくわから
ないところも多々あるのだが、それよりも
映画ミッドナイト・イン・パリを補強でき
たように思う。それにしてもピカソのガー
トルード・スタインをモデルにした絵は画
集でよく見ていたのだった。