2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

塩野七生「日本人へ‐リーダー篇」「日本人へ‐国家と歴史篇」

この作家の立ち位置は日本作家の独自の地位を占めているので、 その発言にも説得力がある。しかも現実主義というか、マキュア ベリの人なので、刺激的である。 そういうことを知った上で、そうだなあ、ちがうなあという感想 を持ちながら文春の連載されてい…

献血その後

献血に行った日から微熱が続く、インフルエンザ予防接種してたので、 軽くすんでいるのか、でも風邪の症状、1週間後ようやく回復傾向に。 その間、東京へ行ったり名古屋へ行ったりでよれよれだった。 やれやれ。

献血

日曜日にのこのこ心斎橋へ献血に行ったら、はじめて断られた。 ヘモグロビン濃度が低かった。この冬、ほとんど運動もせず、 泳ぎにも行かず、寝る前ストレッチもせず・・・ ちょっとショックでした。

「銃・病原菌・鉄(上巻)」

朝日新聞のゼロ年代の第1位という触れ込みで、この単行本の 存在を知ったが、高価なので買おうとまでいかなかったが、文 庫化されたので、まず上巻を購入、読んだ。 面白いは面白い、好奇心をくすぐる、でも冗長だなあ、面白い のに青息吐息で読んだ。うー…

井上ひさし「たいこどんどん」

テレビで録画しておいた井上ひさし原作の蜷川幸雄演出の たいこどんどんを観る。これは直木賞受賞作「手鎖心中」 と一緒にはいっていた中編「江戸の夕立」をいう小説の 戯曲化なのだが、当時本で読んだ江戸の夕立はテンポが よくて大層面白かった記憶がある…

池田理代子「ベルサイユのばら」

子供がマンガを捨てるというので、ベルサイユのばら愛蔵版 上下2冊(なんと2冊で200円のブックオフ品)を読んだ。 1972年の作品のベストセラーであり、宝塚で大ヒットし、 映画にもなり、作家はテレビにも出て、その作品の名声はよ く知っていたが…

堺市立文化館ギャラリー「安井寿磨子版画展」

堺在住の銅版画家、村上龍「69」の装丁等を手掛ける 著名な画家の、版画展というより、地元での回顧展とい うか、画業を振り返る展覧会を観に、近所のホールに行 ってきた。 今日は初日で、ご本人による作品解説もあり、来場者が 100人くらい集まってし…

ケヴィン・クライン「海辺の家」

テレビ録画でかなり前に撮ってあったのを観た。家族の再生の 物語。安直なハッピーエンドストーリーにはなっていないのは よしとするが、主人公の病気と死を以って乗り越えるストーリ ーは、やはり安易ではないか。どこの家にもなんらかの問題が あるわけで…

ミケランジェリ「ベートーヴェンピアノ協奏曲第3番&第5番」

第5番皇帝は聴いたことがあるが、3番ははじめて。村上春樹が 小沢征爾との対談集の中で、懇切丁寧に解説していたので、去年 の暮れごろに買ってきて聴いてきた。たしかに3番も美しい旋律 がある、でもすごいとかすばらしいとかはわからない、残念だけ ど…

吉田修一「悪人」(上)(下)

朝日新聞に連載されていて、大きな賞をもらって、映画化されて、 深津絵里がどこかで賞をとって、読んでみた。 誰が悪人なのかという話なんだ。人は誰でも自分の中に善人と悪 人を抱えているのだが、それがどのように表へ出てくるか、ある いは他者がそれを…