谷崎潤一郎も一応一区切りつけて、この
ムックを読む。
江戸、戦争、阪神間、女性、人となりを
俯瞰する。わがままに自分に正直に生き
た人だった、戦時にも彼なりの抵抗もし
た、現代なら炎上しただろう。
大谷崎らしい大人物だったと理解した。
2023年、ヨロキ「ドロステのはてで
僕ら」に続く第2弾映画。
「恋はデジャ・ブ」のバリエーションだ
と思うが、解決のラストがタイムマシン
とはこれはない、それに雪はどうなった。
とは言いながらヨロキのあの雰囲気をぐ
だぐだと楽しむ、楽しみました。
もうすこし短くて一気に解決させた方が
よかったな。前作のほうが好きかな。
というと手に取っていたが、これはちょ
っと距離があった。「むなしさ」という
感情がわたしにはピンとこない、わりと
冷淡に思い悩まないようにしているから
だろう。
わたしにとっては、むなしさよりも、悔
恨、無念、わかりやすく云えば「思い残
す」というものだろう。それらがわたし
の背中を支え前を向かせている。
1964年のフランス・西ドイツ映画。
ミシェル・ルグラン音楽の全編踊らない
ミュージカル(オペラ?)であるが、見
たのは高校1年の学校の体育館だった。
なんだったんだろう「シェルブールの雨
傘」と別の時に「戦艦ポチョムキン」を
見たことだけを覚えている。
はじめて全編会話が歌というのに驚いた
が、ドヌーヴ役が17才だというセリフ
が出てきて、全員がエ~~と大声になっ
たことをよく覚えている。
そしてラストシーンのせつなさ、再会し
た二人のそれぞれの子供が同じ名前だっ
たというのにしびれた、当時は。
記憶以上にシンプルな映画だった。
ミシェル・ルグランを知って、彼のジャ
ズアルバムを1枚買ったのだった。