池井戸潤「下町ロケット2 ガウディ計画」

しばらく前にブックオフで「下町ロケット

シリーズ4冊揃いがあったので購入。1は

読んだことがあったが、2以降読むために

再度1を読んでから2.ガウディ計画を読

んだ。わかりやすいぐんぐん読める物語、

こういうのは多かれ経験してきたので、あ

あ、こういうことにもう関わらなくてもい

いんだと今は安らかである。

ところで、1の文庫解説を読んでなるほど

と思ったのだが、この中小企業にも、ライ

バルの大企業その他にも、狭量の人がいる

し度量の大きな人もいる設定になっていて、

単純な勧善懲悪になっていない。確かに強

引であったり力を誇示する人も、家では孫

にやさしかったりするので人間はそう単純

ではない。

面白かった、でもやっぱりできすぎている

という感想はいけないかな。まだ、3と4

がある。

下町ロケット ガウディ計画 (小学館文庫)

下町ロケット ガウディ計画 (小学館文庫)

  • 作者:池井戸 潤
  • 発売日: 2018/07/06
  • メディア: 文庫
 

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ヒッチコック「ロープ」

長撮りと映画内の時間が見ているのと同じ

というのが特徴のヒッチコックの野心作。

うーん、よくわかりませんでした。

ジェームズ・スチュワートも見せどころが

なくもったいない感じ。わたしとは好みが

ちがうのでしょうね。ヒッチコックはまだ

まだ見てないのがあるから期待。

ロープ(字幕版)

ロープ(字幕版)

  • メディア: Prime Video
 

 

岐阜県現代陶芸美術館「アンドリュー・ワイエスと丸山芸術の森コレクション展」

多治見市にある現代陶芸美術館へはじめて

行ってきた。平日で、きっと空いていると

思い出かけたが、美術館はほかに二人ほど

見かけただけだった。ここは磯崎新の設計、

巨大でものすごく立派なハコ、これもアー

トなんだろう。他人事ながら維持費が心配

になってくる。まあわたしも以前は安藤忠

雄建築を愛好してたが、その後威圧感のな

い建物のほうが好きになり中村好文とか、

同じ多治見市ではモザイクタイルミュージ

アム(藤森照信)が気に入っている。

展覧会はアンドリュー・ワイエスの作品が

並び、有名な「クリスティーナの世界」の

舞台、オルソンの家のこと、クリスティー

ナのことがすこし理解できた。ここでは水

彩が主であったが、テンペラも多く描かれ

ているようだ。

さらに丸山芸術の森の活動も紹介され、佐

藤忠良(「群馬の人」をはじめて観た)や

村上隆、入江明日香等が展示されていた。

なかなか盛り沢山な展覧会だった。

アンドリュー・ワイエス作品集

アンドリュー・ワイエス作品集

 

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気分転換

試験前になると部屋や机周りを片付けたく

なる大昔の習慣が、このコロナ渦でふつふ

つとよみがえる。2年半ぶりに書斎モドキ

のスペースの配置替えをして片付け、すこ

し本の処分、ちょっと新たな気分のスペー

スとなる。

2020年はコロナ渦と関係なく、あまりいい

年でなかった、今年はちょっとかたちを残

す年にしたいと立春もすぎて思う、春遠か

らずや。植木鉢に植えたチューリップの球

根の芽が出てきている、うまく咲くかな。

森まゆみ「路上のポルトレ ー 憶いだす人びと」

森まゆみは実に多くの人と会いつながりを

持つ。そして一緒に動き、記録する。市井

の人々、学者、建築家、そして中村哲、鶴

見俊輔、有元利夫(表紙装画、いいなあ)、

そしてなんと椎名誠の爬虫類の高田専務。

先輩、先達からいろんなことを聞き出して

いくが、亡くなる人も増えて、かつ記憶も

すこしづつこぼれ落ちていくと云う。わた

しと同年の森まゆみの仕事をときどき見て

いこう。

路上のポルトレ

路上のポルトレ

 

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マリアンネ・ゼーゲブレヒト「バグダッド・カフェ」

1987年ドイツ映画、日本ではミニシアター

上映でじわじわと人気が出たことを知って

いた。でもイラクバグダッドの砂漠のド

ライブインの話と思い込んでいた。

ところがロスからラスベガスへ向かう途中

の店の話、しかもマリアンネ・ゼーゲブレ

ヒト、うーん、どこかで見たことがあるな

あと思いながら、あとでwikiで調べると「

バチカンで逢いましょう」のおばあちゃん

じゃないか。そうだった、納得。

なんだろう、好きなことをして生きるって

こういうこと、わかりあえる人がいればな

お良いということ。投げたブーメランが黄

色い給水塔をまわってなんども戻ってくる。

しあわせはここにある、という映画だった。

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ジョン・ウェイン「三人の名付親」

ジョン・フォード作品。ジョン・ウェイン

が悪役、銀行強盗でどうなるのかと思って

いたら、聖書に導かれて赤ん坊を助けると

いう話。東方三博士がキリスト誕生時に来

訪したことをヒントに物語は作られている。

なるほどなあ。最後にジョン・ウェイン

1年と1日の懲役刑となるのだがここは潔い

結末、なあなあで終わらないところが気に

入った。でも、産まれたての赤ん坊を水も

なく(水筒にいつも少しあったけど?)、

コンディンスミルクで授乳?、おむつもな

く砂漠を歩く、まあ固いことは云わないけ

ど、でも、最後のロバさんは誰のだ・・・。

 ジョン・フォードはそれでよかったのかな。

三人の名付親 [DVD]

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  • 発売日: 2004/07/09
  • メディア: DVD