川瀬巴水の「旅と郷愁の風景展」という
のを観てきた。まとまって作品を見るの
ははじめて。浮世絵の伝統技術を継承し
彫師、摺師と分業協働して作品を作る新
時代の木版画「新版画」の人なので、一
方の作家性の強い「創作版画」とは異な
る。しかし繊細な表現、ただの風景画で
はないモダンな表現が再評価されている
ようだ。たしかにこれはどうやって彫り、
摺るのか不思議なほど。
カレンダーや絵葉書風の注文作品ではな
い、自分の描きたいものを作った作品は
見事だった(あたりまえか)見惚れる。