大江健三郎「同時代ゲーム」

奥付を見ると昭和55年とある、でもすぐ

に挫折したことを覚えている。難解だとの

感想を聞いたのか若い人たちにも読みやす

くと、その後、ほぼ同じ話の変奏として、

「M/Tと森のフシギの物語」が出てこち

らは読むことができた。

フリーになった後、かねてからの宿題だっ

た「燃えあがる緑の木」3部作を読むのを

きっかけに、わたしの大江ブームが来たの

だが、それでも「同時代ゲーム」は未読だ

った。

先日、蓮實重彦筒井康隆の対談を読んで、

これを絶賛していたので、よし今こそと読

んだのだった。特に難解な第一の手紙は飛

ばしていいとのコメントもあったので、第

二から。

それでも久しぶりの大江なので文章が苦し

い、内容も奇想、でも五十日戦争あたりか

らいくらか慣れてきて、ラストシーンはす

こし熱くなる。

第一の手紙は読んでないけど、一応読み終

わりましたと勝手に言う。やれやれ。

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